暑さで疲れていて、変な夢ばっかりみてしまう今日この頃。
売れるもんなら売りたい。
時代が時代なら、案外良い値になるんじゃないでしょうか??
他人の見た夢の話なんてつまらない、なんていう人も多いのかもしれませんが、私はすごく興味があります。
夢占いが好きだし、夢日記を書くことも好きです。(このブログでもちょいちょい書いてますね(笑)
起きてもなお脳裏に残っている夢って、やはり何かしらの意味があるんじゃないかと思うのです。
時は平安時代、妹から「悪夢」を買った北条政子の話
北条政子といえば、いい国つくった頼朝さんの妻ですよね。
富、身分、そして子宝とあらゆるものに恵まれた強運の女性といったイメージが強いですが、実はこの方、「夢」に関する強烈な逸話があるのです。
あるとき、北条政子の妹が何やら不可思議な夢をみたのだそう。
当時の人たちは皆、夢というのは何かのお告げであり、多かれ少なかれ意味があるのだと信じていました。
妹も例にもれず、こんな恐れ多い夢にはいったいどんな意味があるのかと不安になり、姉である政子に相談を持ちかけたそうです。
すると政子は、そんな夢は悪いことの前触れに違いないから、誰かに夢を買い取ってもらって身代わりになってもらったほうがいい、私が夢を買い取って、あなたの身代わりになってあげよう、と答えたのだとか。
そして物品と引き換えに実際に夢を「買い取った」らしい。
(ここがちょっと謎です…大体、不安定な無意識化に存在するであろう夢を「買い取る」って…本人同士、納得していればすむものなのだろうか?)
しかし、もちろんその夢は本当は良いお告げで、いわゆる「吉夢」だった。
結果的に姉の政子は頼朝の妻となり、自らも将軍として数ある栄誉を勝ち取った。
これもよくある「女の嫉妬」というやつなのでしょうか。
妹ひとりに栄誉や幸運を渡してたまるか…みたいな?
肉親間なのがなおさらリアルでこわい。
小川洋子さんの小説『妊娠カレンダー』を、ちょっと思い出してしまいました。
(※出産間近な姉にグレープフルーツのジャムを食べさせる妹の話です。怖っ…)
何にしても、身分ある人ですらこうなのですから、巷でも夢占いやら何やらが非常に盛んで、悪い夢なら買い取る、良い夢は売る、そういう商売も横行していたそう。
良く言えば、昔の人はそれだけ信心深く、抽象的な事柄も認めて、受け入れる、そういう文化が今の何倍も発達していたのでしょう。
…しかし、この時代の人たちがもし現在に生きていたら、一瞬で詐欺にひっかかりそうね。
夢というのは並行現実のひとつなんじゃないか説
眠っているときの夢は実体のない幻などではなくて、実はちょっとずれた世界の現実なのだというスピリチュアル的な一説が、個人的にはものすごく好きです。
こういうことを言うと現実的な人には鼻で笑われそうなので、あまり口にはしませんが(笑)
しかし「夢の売買」なんて、もし現在やってる人いたら悪徳業者確定ですね。
やばい空気しか感じない。
それでは、今日はこのへんで。