いや~、面白かったですね。
ヴォルさんはいろいろと飲み込みが早くて素晴らしいと思います。
メイニャンとヴァルの仲に思うこと
今回はメイニャンとヴァル、この2人の”恋愛偏差値”的なものがものすごく高いのだということをあらためて思い知らされた回だったなあという気がします。
ヴァルさん…
メイニャンが自分に気があった(そして今もある)と知ったとたん即座に「お前といっしょに生きる」って、さすがにちょっと話が早すぎてびっくりしましたよ。笑
なんでしょう、この方は本当に「大人」なんですよね。
あとそこに”武人らしい思い切りの良さ”も加わっている気がします。
考えてみればこのお二人、すでに「後がない」わけですからね…
ヴァルはたぶん、諸々の事情をメイニャンの口から直に聞くより先に、薄々はそのことを察していたのではないかと思います。
戦にまつわる両国の立場とか戦場での惨状とか、はたまたメイニャンの病の件とか、そういうあれこれを知った上で「じゃあ俺はお前と生きるよ」なんて言う男はキザ以外の何物でもないという気もしますが、
ヴァルの場合のそれは「キザ」というより「粋」という感じがあるのは、やはり彼の人柄、打算とか保身とか損得勘定、そういった自分を守る姿勢が一切ないためでしょう。
もちろんその根底には、チャゴルへの不信感とか不満とか、そういう部分も多分にあったのかもしれませんが…
ハクとヴァルの生き方のちがい
それにしてもメイニャンとヴァル、仮にこの2人がそのままハクとヨナの立場だったとすれば、1巻2巻の時点であっさり両想いになってたのではという気がしますね。(苦笑)
まさしく自己犠牲が服着て歩いてるような存在であるハクさんは、すべてを失ったヨナ姫に「生きるために自分を使え」とは言えるけど、「あなたといっしょに生きる」なんて、とてもじゃないけど言えない。
それはおそらくハク自身が、ヨナと「いっしょに生きる」ことには自身の願望が多分に含まれていると、無意識下でしっかり理解しているからではないかと思われます。
ハクは「自分のため」に生きてはいけない、と思っている。いや、そこまで明瞭な自戒の念があるかはわからないけど、とにかく武力があって、守りたいもの(ヨナと仲間たち)の存在がある以上は、「人のために生きてなんぼ」くらいは思っているんじゃないでしょうか…
作中ではその、ちょっと「自分を捨てている」感じがキャラクターのひとつの魅力として精彩に描かれていますが、いろいろ突き詰めて考えればやはり、それはハクの強みというよりは弱みなんじゃないかという気がします。
登場してまだ間もないので想像の域を出ませんが、ヴァルはおそらく、ハクほどの”自己犠牲至上主義精神”は持っていないと思う。(自己犠牲至上主義精神…我ながらなかなかのネーミングだw)
メイニャンとヴァル、この愛すべき新カップルははたしてどんな結末を迎えるのでしょうか。
続きも楽しみに待ちたいと思います.
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