※ 一ファンのふわっとした感想です。
水の部族長 ジュンギ将軍は”食えない男”だと思う
ようやくハクが戻って来た、この記念すべき回になぜ水の部族長の話を…?と思われそうですが、個人的にはこの方、わりと初期からずっと気になっていたんですよね…。
なんといいますか、「存在感があまりに薄すぎて、逆に目立ってしまっている」みたいな印象がありまして。
たとえば火の部族の思想の根幹にある、スジン元将軍の「王権、玉座は本来うちのものだ…!」みたいな激しい野心のようなものも見えないし、
どんな場面でも「おだやか」で「静か」なたたずまいは、土の部族側の「強い王なら認めるが、弱い王なら俺が代わるぜ…!」「とにかく力が正義!!腕力第一!」みたいな、いっそ清々しい竹を割ったような明快さとは、完全に正反対のところにいるような感じがするし…。
こういう、いわゆる人畜無害そうにみえる人物が、実はいちばん怖いんじゃないか…と個人的には思っています。(漫画の世界でも現実でも)
そういう人って実は誰よりも細かく、その場その場の状況を見て、空気を読んで、雲行きを読んでいるものだから。
これは何より、己の身を確実に守るためですね。
長い物には巻かれる。臭い物に蓋をする。
多分それが当たり前だから、いざとなったらきっとあっさり裏切るんじゃないか…と思います。
こういう人はたいがいが、「自分の利益のため強いほうを選ぶ」ことに対して全然ためらいがないものですから。
…今回こんなことを書く気になったのは、最新225話においての彼のヨナ姫に対するふるまいに「一将軍の一国の姫君に対する礼儀、忠心」みたいな最低限の行動以上の何かを、ちょっとだけ感じたからです。
いや表向きはただ、「けなげな姫君に傘をさしかけてあげた」「姫のために部下を動かした」というだけなのだけど…
読んできた感じだと、ジュンギ将軍の信念は「とりあえず感情は置いといて、自分に利のある側に従っておく」といったところではないでしょうか…。
つまり、スウォンの謀反の際は、とりあえずしたがったほうが利があるし、事を荒立てたくもないからおとなしく従ったけれど、いざヨナ姫四龍サイドのほうが民からの信も厚いしこの先強そうだ…となったら、あっさり身をひるがえすのでは…なんて思うのです。ナダイの恩もあるしね。
…なんかここまでの書き方だと、ちょっとジュンギ将軍が悪人みたいになってますね(笑)
しかしこういう性質は、集団のトップに立つ人間としては非常に優秀なものだと思います。
ヨナ姫とハクのラブ展開
ラストのラブ展開については、言いたいことは特に何もありません(笑)
というかわりに早い段階で両想いのお二人なので、あ~やっとね~よかったね~くらいの感じかな。
ハクさん… 早いとこ「お許し」が出るといいね。
次話も楽しみですね♪
▼『暁のヨナ』感想一覧はこちら