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フラットアース説(地球平面説)の真偽とは? 常識がすべて正しいとは限らない

先日、長年の常識を覆されるような本を読んだので記事にまとめてみました。

 

 

 

フラットアース説(地球平面説)

フラットアース説(地球表面説)というのがあります。
内容は文字通りで、すなわち「地球は本当は球体ではなくて平面なんだよ」というもの。

 

これは単なるオカルトではなく、科学的な視点から明確な論理でまとめられている本がすでに多数発行されています。

 

フラットアースに関するおすすめ本

著者エディ・アレンカさんについて

ブラジル、サンパウロ出身。
1980年代後半には航空業界で働いており、世界的に有名な航空会社の国際貨物の部門で、航路と物流に関する業務を担当していた。

その頃から、特定の航路、特に南アメリカ大陸からオーストラリアに向かう航路に関して疑問を抱くようになる

初めてフラットアースを耳にしたのは2015年のこと。『グリーソンの新標準世界地図』を知り、航路がなぜ矛盾しているのか、約30年間、じっと抱き続けていた疑問の答えを見つける。地動説を信じてきたが、証拠を目の当たりにし、我々が平らで自転していない地球に暮らしていることを確信。以来、多くの時間を使って、地球が不動の平面であるという真実を広め続けている。(『フラットアース REAL FACTS 緊急着陸地点が導く』より引用)


現時点ではフラットアースを信じずに鼻で笑う人も多いようですが、
著者のエディ・アレンカさんは上記プロフィールの通り、れっきとした航空の専門家であることをまずは頭に入れておきたい。

著書『緊急着陸地点が導く【フラットアース】REAL FACTS』では、

第1章~著者がフラットアースに気づくまで

第2章~フラットアースを証明する16の緊急着陸

第3章~フラットアースを証明するさまざまな航路


などと、内容はすべて専門的視点から見た「事実」に基づく構成になっています。

 

著者がフラットアースに気づいたきっかけ

著者のエディ・アレンカさんはサッカーの熱烈なファンであるそうで、フラットアースに気づいたのもサッカー観戦がきっかけだったということです。

1988年にオーストラリアで、有名なサッカーのトーナメント戦が開催されました。

エディさんはブラジル出身のブラジル人なので、当然ながら大会に出場するブラジル代表メンバーの動向に非常に関心を持っていたということですが、

著書によると初めて疑問を抱いたのはこのときだったといいます。

ブラジルの代表チームの面々がオーストラリアに向かう際に、なぜわざわざロサンゼルス国際空港を経由しなくてはならないのか、と。

 

「ロサンゼルス?でも、オーストラリアであれば太平洋を突っ切ればいいじゃないか。どうしてロサンゼルス空港を経由しなきゃいけないんだ?」(本書より)

 


先述したとおり、エディさんは航空の専門家です。
当然ながらあらゆる航路に関する知識があるわけですが、そんな彼があらゆる知識を総動員してさまざまな図法の地図と照らし合わせてみても、この疑問に対する明確な答えは得られなかったそう。

しかしながら著書内で紹介されている「フラットアースの地図」ならば、この疑問に対する答えは簡単に出てしまうのです。

何しろこの「正しい」地図上では、リオデジャネイロ、ロサンゼルス、そしてシドニーの3都市は、完全に一直線上に位置しているのですから。

 

作中では、その他10ケース以上ものあらゆる航路において、機上でハプニングがあった場合の緊急着陸地点が不自然である、という視点から、論理が展開されていきます。

 

どのケースも、地球が平面であるなら、すなわちフラットアースの地図上では説明がつきますが、球体の地図・メルカトル図法などでは違和感の拭えない例ばかりです。

 

 

「常識」とされていることがすべて正しいとは限らない

フラットアースがもし正しいとすれば、まず考えなければならないのは「誰が」「何のために」地球が球体であると人々に信じさせたのだろうかという点でしょう。

陰謀論がどうこうと言いたいわけではありませんが、やはり真実を捻じ曲げられているとすればそこには確固たる「目的」があるはずです。

 

本書を読んでつくづく思ったのは、「常識」として幼いころから当たり前に教えられてきた知識が、すべて当たり前に正しいとは限らないんだなあということ、
そして「常識」として普及している知識の大半は、私たちが思う以上に明確な根拠がなく曖昧なものであるのだということ。

与えられた知識をそのまま受け入れるのではなく、まずは自分の頭で考えて、一度は疑ってみたほうがいい。


フラットアース説自体は、日本ではまだほとんど知られていないようです。
別に表立って普及させたいわけではありませんが、とりあえずは面白い一説として少しでも多くの人に知ってもらいたいなあと思いますね。

 

 

itono-tono.hatenablog.com

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それでは、今日はこのへんで。