ペディキュアを塗っていない状態でのサンダル履きはいわゆる「マナー違反」にあたるという価値観の人、一定数いますよね。
夏になると必ず生じるこの問題は、はたしてどうきりぬければ良いのか。
ペディキュアを塗らずにサンダルを履くのは恥ずかしいと感じる人
足元のお洒落は基本だからと、ペディキュアをせずにサンダルを履くなんて信じられないと感じている人が存在するのは事実です。
そもそも足の爪なんて定期的に手入れをしていないと汚くなってしまうはたしかなので、まあこの価値観はわからないではないのですが。
個人的にこういう価値観を持つ人を否定する気は全くないのだけど、問題なのはこの価値観を実際に言葉にしたりとか、あるいはSNSで発信したりとか、そういう自己本位な行動のほうなんだよなあと思うんですよね。
生足をさらすならペディキュアをするのが正義だというわけじゃない。でもその価値観が世の中にあるなら、まあ従っておいたほうが無難だなあと思ってしまう人もやっぱりいるわけで。この同調圧力に対する弱さは、まさに日本人あるあるの一つと言えるでしょう。
そもそも生足を人前にさらすのが恥ずかしい人もいる
私個人としては、ペディキュアがどうこう以前に、生足を人前にさらすのがまず恥ずかしいと感じてしまうタイプです。どうだろう、こういう人は実際少数派なんだろうか。
靴に関する個人的な趣味嗜好としては、いわゆる”ゴツい”タイプの靴が好きです。厚底とか、あるいは必要以上にざらざらした素材であるとか。なんとなく守られてる感があるのに加え、ちょっと武装したみたいな気分になれるのがいいのかもしれない。
あとは季節を問わず履けるようなデザインとか色合いが好きなので、そもそもサンダル自体をあまり履かないという前提はありますが。
人にひかれるのは嫌なのでカジュアルかつ無難なデザインを選ぶ傾向こそありますが、たまに街中で見かける、戦闘用みたいなゴツゴツした靴を無造作に履いている人には正直めちゃくちゃ憧れます。
ああいった定番アイテムとかトレンドからちょっと外れたところにあるデザインやファッションを何気なく身に着けている人は、日常の中で使うエネルギーの総量がものすごく高いような気がしてならない。あと単純に見た目がカッコいい。
もちろんフェミニンなデザインやナチュラル系のものをさらっと着こなしている人もかっこいいことに違いありませんが。まあジャンルを問わず、トレンドに流されっぱなしになるよりは、自分のスタイルをちゃんと貫ける人のほうが絶対強いと思うのです。
私自身は、見た目のデザイン性よりは、正直手入れとか履きやすさとかを重視してしまいがちです。日常履きにするならやっぱり楽が一番ということで、理想と現実はやはりぜんぜん違いますよね。
ファッションの楽しみ方も価値観も人それぞれ
ファッションにおける趣味嗜好は、その人自身の価値観とか感性のあらわれだと思うのです。それを他人が真っ向から否定するのは絶対に違う。もちろん最低限のTPOは守るべきだけども。
というわけで、ペディキュアするしない論争はもうそろそろやめたほうがいいと思うんですよね…。別に、何も塗らずにサンダル履いてもいいじゃない。
ファッションが好きで、ファッションについて語ることの好きな人の大半は、正直トレンドをものすごく大事にしていることが多いと思うのだけど、一方でそのアイテムに愛着を持てるか持てないかという観点でファッションを語れる人は、やっぱり世の中の大きな流れに容易に流されることはないし、そもそも自分自身の確固たるスタイルがあるので必要以上に外野の声に耳を傾けないでいられるんだろうなあと思うのです。いいなあ、羨ましいなあと心から思う。
基本的にペディキュアしない派の私なのですが、今年も自分を強く持っていたいなあと思う今日この頃。何にしても靴の選別や取捨選択はシーズン問わずむずかしいことに変わりはないなあ。
それでは今日はこのへんで。